King & Prince・永瀬廉が主演を務める日曜ドラマ「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)の第6話が8月28日に放送。史実でライバル関係にあった上杉謙信(犬飼貴丈)と武田信玄(満島真之介)のやりとりに大きな反響があった。(以下、ネタバレがあります)

【写真】キリっとした眼差しの犬飼貴丈“謙信”、三浦翔平“政宗”ら

■信長のもとで特進クラスの生徒たちが結束を高める熱い展開に

同ドラマは、甲斐谷忍の漫画「新・信長公記ノブナガくんと私~」(講談社)が原作。戦国武将のクローン高校生たちが集結した2122年の学校を舞台に、「旗印戦」と称した戦いで学園のてっぺんを目指して大暴れする“学園天下獲りエンターテインメント”となる。

主人公・織田信長を永瀬、クラスで唯一武将ではない女子高生で学級委員長日下部みやび山田杏奈豊臣秀吉をなにわ男子・西畑大吾、明智光秀を萩原利久、上杉謙信を犬飼貴丈、伊達政宗三浦翔平武田信玄を満島真之介、黒田官兵衛を濱田岳、徳川家康を小澤征悦が演じる。

前回、「和の心をもって、みなで戦う」と宣言した信長だったが、第7話冒頭では、一人で家康に挑もうとしていた。しかし、伊達ら特進クラスのクラスメイトたちは団体戦ととらえ、信長のことを“大将”と呼んで、団結して挑むことに。

家康は、新たな裏切り者がいると偽の情報で特進クラスの団結力を揺さぶったが、竹中重治(栁俊太郎)、真田幸村(田野倉雄太)、今川義元(松大航也)と共に家康派だった明智が、裏切り者になって信長らの元に戻るという展開となった。

上杉謙信武田信玄に助言

圧倒的な力による恐怖で人を支配しようとする家康と、皆で結束を高めて戦おうとする信長が対峙する熱い展開で今回もタイトルがTwitterのトレンド入りする反響に。その熱さを高めたのが、謙信と信玄のやりとりだった。

第2話で、転校してきたばかりの家康に旗印を掲げられ、わずか1分で倒されてしまっていた信玄。第6話冒頭では、家康と戦う策を練る信長らに「家康の狙い、理想の勝利はお前たちの結束の崩壊だ。ならば、お前たちの理想の勝利は、みなが結束すること」と告げつつ、「俺は俺のやり方を貫く」と、一匹狼らしくクラスメイトたちから離れた。

信玄は、書道教室で旗印用の旗に文字を書き始めるが、「徳川家康を」までで書くものの、かつて倒された時のことを思い出し、「倒す」の文字を続けられないでいた。その様子を謙信は密かに見ていた。

そして、明智が家康を裏切って信長たちのもとに戻り、皆が家康に対する旗印を出そうと決めたなかで、謙信が信玄に話しかけた。

「怖いか?恐怖とは常に内側にある。己自身の内側に。自分の勝ちにこだわるがゆえに、敗北の恐怖にさらされる。武田、誰かのために戦ってみたらどうだ。自分の勝ちを捨て、誰かのために戦う。そうすれば、お前はもっと強くなれる。それを僕が誰よりも知っているのだから」

すると信玄が「誰に向かって偉そうな口利いてんだ」と言うと、「わが宿敵であり、そして友である、武田、お前にだ」と返した。

■信玄の戦いぶりに謙信が涙

信玄は謙信の言葉に背中を押され、家康に対して旗印戦ではなく、あえて決闘を申し込んだ。

決闘を中継で見ていた謙信は、劣勢の信玄に「魂燃やせ、コラぁ!」とげきを飛ばした。信玄は倒されてしまうが、足をあえて集中して狙っていたことで、家康を負傷させることには成功していた。

戦いの最中に、信玄が口にしたのは「人は城、人は石垣、人は堀」という、歴史で有名な言葉で、人の大切さを説いたとされるものだ。家康との決闘は、ポイントにはならない己の戦いであるとともに、謙信に言われたように、次に戦う誰かのため=信長のためだった。

信玄の戦いぶりに、謙信は涙を流した。

実際の歴史上で戦いを繰り返したライバル関係として知られる謙信と信玄。2人の逸話が「敵に塩を送る」ということわざの元になったともいわれている。

さらりとライバルの背中を押して鼓舞しながら、懸命な姿に涙する謙信。自分らしさを貫きつつ、助言を受けて人のためになることを選んで熱い戦いをした信玄。そんな2人の様子に、視聴者からは「武田と謙信の関係が熱くて感涙」「最高に胸熱」「エモい」「いい関係だなぁ」と反響が相次いだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

満島真之介“信玄”と犬飼貴丈“謙信” 「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」第1話より/ (C)ytv