日本初(※1)の公共訴訟支援に特化したウェブプラットフォームCALL4(コールフォー)(運営:特定非営利活動法人CALL4、代表理事:谷口太規)は、2022年12月8日に東京高等裁判所で行われる「セックスワークにも給付金を」訴訟の第一回口頭弁論を、CALL4メンバーと傍聴する法廷傍聴ツアーの参加募集を11月15日より開始いたします。


■背景
CALL4をご支援くださる方々から「公共訴訟のことは気になるけれど、ひとりで裁判傍聴に行くのは少しハードルが高い」、「裁判がどのようにして行われているのか知りたい」といった声を多くいただき、2022年5月にCALL4初となる「はじめての裁判傍聴ツアー」を実施しました。参加者からは「CALL4が取り扱う訴訟について理解が深まった」、「どのように日本の裁判が行われているか学びになった」など好評をいただきました。

第二回目となる今回は、「セックスワークにも給付金を」訴訟( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000045445.html )の東京高裁第一回口頭弁論の傍聴を行います。これは、政府が新型コロナウイルス感染症拡大により、営業の自粛を余儀なくされた事業者を支えるために給付した「持続化給付金」の対象に、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定する「性風俗関連特殊営業」、当該営業に係る「接客業務受託営業」を行う事業者を外したことがきっかけになったケースです。「持続化給付金」や「家賃支援給付金」を受けられないのは、不給付要件自体が憲法14条「法の下の平等」に違反する職業差別に該当するものとし、2020年8月より「CALL4」でクラウドファンディングを実施し、同年9月に国を相手取った公共訴訟を提起しています。

一審(東京地裁)は2022年6月30日、「大多数の国民が共有する性的道義観念」なるものを理由に、原告への給付金不支給を正当化し、原告の請求を棄却しました。そのため、原告は控訴し、東京高裁での審理が始まります。

傍聴ツアー当日は、口頭弁論の傍聴だけではなく、口頭弁論終了後に行う「報告&交流会」にも参加していただくことで、弁護団や支援者の生の声を聞いたり、意見交換をしたりすることも可能です。
※1 日本国内における「公共訴訟支援に特化したウェブ支援プラットフォーム」として、2019年9月に弁護士による見解など自社調査した結果

■概要
【裁判傍聴】12/8(木)11:00~12:00(予定)

日時:12月8日(木)午前11時から同日12時頃まで(予定)
場所:東京高等裁判所(東京都千代田区霞が関1-1-4)
※CALL4スタッフが法廷にご案内します
高等裁判所に控訴して最初の口頭弁論期日となるこの日は、意見陳述が行われる予定です。

【報告会&交流会】12/8(木)13:30~15:00(予定)
傍聴終了後は、裁判所から歩いて行ける会場に移動して、弁護団による報告会と、交流会を行います。

なお「【事前レクチャー】podcastで事件について学ぶ」として、弁護団による事件解説、法廷傍聴のポイントなどを、CALL4のpodcastで配信いたします。
11月21日(月)に配信開始予定

こちらを事前にお聴きいただくと、法廷でのやりとりや報告会での解説に向けての理解に役立ちますので、ぜひお聴きください。
● Apple Podcast
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/call4-podcast/id1631705171
Spotify
https://open.spotify.com/show/4VT4CicorMa7V3FeujtwyC?si=13lWd1IpQ7GTVscp19YTDQ
● Anchor
https://anchor.fm/call4.jp

募集要項
募集人数:15人まで(先着順)
参加に当たってのお願い:
傍聴席には限りがあるため、以下のチケット販売サイトより、無料チケット、または寄付つきチケットの事前予約をお願いいたします。
https://call4court1208.peatix.com

チケットの種類
1.無料
2.1,500円(傍聴ケースへ寄付)
3.3,000円(傍聴ケースとCALL4に半分ずつ寄付)
4.5,000円(傍聴ケースとCALL4に半分ずつ寄付)

注意事項
※12/8(木)に東京高裁にて裁判傍聴に参加できる方が対象となります。
※本ツアーに申し込まなくても、どなたでも無料で傍聴は可能です。
※傍聴席の数に限りがあるため、傍聴券配布(抽選)となる可能性があります。ご予約されても必ず法廷で傍聴できることをお約束するものではありませんので、ご了承ください。

なお、傍聴は途中入退室自由であり、また本傍聴ツアーにご参加いただく方以外でも傍聴は自由に行っていただけます。本企画はそのような傍聴を妨げる趣旨にはないことをここに申し添えます。

事前レクチャー&報告会スピーカー

弁護団長 平 裕介 弁護士(鈴木三郎法律事務所)
1981年生まれ。 「セックスワークにも給付金を」訴訟・弁護団長、 映画「宮本から君へ」助成金訴訟 弁護団。 「あいちトリエンナーレ2019と争訟手段−補助金不交付 に対する行政争訟を中心に」法学セミナー786号(2020年7月号)41頁。

出口 かおり 弁護士(さくら通り法律事務所)
1975年生まれ。「セックスワークにも給付金を」訴訟・弁護団、東京市民オンブズマンメンバー、特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス理事、JCLU(自由人権協会)会員。

三宅 千晶 弁護士(Kollectアーツ法律事務所)
1989年沖縄生まれ。早稲田大学法務研究科を修了後、2017年弁護士登録。早稲田リーガルコモンズ法律事務所に所属。基地問題に取り組むために沖縄に移った父親の影響で、弁護士を目指す。基地問題をはじめ、多くの公共訴訟を担っている。

井桁 大介 弁護士(宮村・井桁法律事務所)
1980年生まれ。2008年から弁護士。2019年に代表と共にCALL4立ち上げ。ムスリム監視事件をきっかけにデジタル時代のプライバシーの問題を学ぶ。共著に『スノーデン 日本への警告』『スノーデン 監視大国 日本を語る』(集英社新書)。 CALL4副代表理事、JCLU(公益社団法人自由人権協会)理事。

亀石 倫子 弁護士(法律事務所エクラうめだ)
2009年に弁護士登録。これまでに担当した刑事事件は200件以上にのぼる。2018年に大阪高裁で逆転無罪判決を勝ち取った『タトゥー彫り師医師法違反事件』など、著名な刑事事件を担当。現在は大阪市北区に「法律事務所エクラうめだ」を開設し、家事事件など女性の法律問題も数多く手掛ける。

関連情報
「セックスワークにも給付金を」訴訟の詳細は、CALL4サイト内のケースページ・関連ストーリーをご覧ください。
・ケースページ(概要や訴訟資料など):
「セックスワークにも給付金を」訴訟
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000045445.html

・関連ストーリー/コラム:
-「性風俗産業は国に差別されてもしょうがない?」
『セックスワークisワーク』をめぐる訴訟に至るまで(前編)
https://www.call4.jp/story/?p=1401

-「性を扱う仕事とは何か?訴訟をきっかけに考えたい」
『セックスワークisワーク』をめぐる訴訟に至るまで(後編)
https://www.call4.jp/story/?p=1549

-提訴会見レポート~「セックスワークにも給付金を」訴訟~
https://www.call4.jp/column/?p=524

■「CALL4」について
「CALL4」は2019年9月のサービス開始以降、公共訴訟を支援するクラウドファンディングと、訴訟の背景にある課題や原告の人生を伝えるコンテンツの提供を行っています。活動を通じて、より多くの人たちが司法で起きていることを知り、関心を持ち、そしてさまざまな形で参画することができる仕組み作りに尽力しています。
同性婚訴訟、性風俗事業者に対する持続化給付金不支給を問う「セックスワークisワーク訴訟」、東京地裁・高裁で法令違憲判決が出された在外国民審査訴訟、入管施設内における暴行事件など、多くの訴訟について、訴訟概要やその問題背景についてのコンテンツ発信を行なっています。

■運営団体「特定非営利活動法人CALL4」について
特定非営利活動法人CALL4は、公共訴訟を支援するウェブプラットフォーム「CALL4」の運営のために設立された営利を目的としない法人で、代表を務める弁護士谷口太規の他、多様な専門性を有するプロボノメンバーによって活動が担われています。
詳細は以下よりご確認ください。
https://www.call4.jp/

CALL4は今後も、クラウドファンディングをはじめとするケースサポートや法廷傍聴ツアーなどを通じて、司法をより身近に感じていただけるよう日々活動してまいります。

配信元企業:NPO法人 CALL4

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