元子役の女性弁護士が脚本家の力を借りて闇を暴いていく劇場型リーガルミステリー「勝利の法廷式」(読売テレビ日本テレビ系)。本作に出演する志田未来風間俊介高橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)にインタビューを実施した。

【写真】新人弁護士役に挑戦するHiHi Jets・高橋優斗

■今までにない法廷ドラマに

子役時代に培った演技力を武器に活躍する弁護士・神楽蘭を志田、蘭に法廷での筋書きを書いた台本を渡す脚本家・黒澤仁を風間、蘭を慕う新人弁護士・流川蒼を高橋が演じる。

志田:もらった台本を演じながら法廷に立つという、今までにない法廷ドラマ。かなり新鮮です。

風間:よく法廷を舞台に例えたりしますが、まさにそれが現実になるとは。ただそこまで黒澤に先読みができるのか。黒澤だったらやりかねないと思わす、底知れなさをうまく表現したいです。

高橋:法廷で取り上げる題材も面白いです。第2話でフードデリバリー配達員が主人公の物語だったりと身近なものなので、すごく興味が湧きました。

風間:蘭が台本を基に法廷に立っていることを知っているのは、蘭と黒澤、そして視聴者の方で。視聴者が共犯者になるという構図は面白いなと思います。

志田:今までにないドラマですよね。ちなみに法廷のシーンは、黒澤の台本通りにいかないときもあるんです。そのときに蘭の素や戸惑いが垣間見られたりするのですが、何だか何重にも役を演じる感覚に近くて。どう演じ分けていくか、今から楽しみです。

高橋:楽しみといえば、僕、スーツを着た社会人の役をするのが初めてなんですよ。それも27歳。うまくできるのか不安でもあって。

風間:不安なの?楽しみなの?

高橋:どっちも(笑)。真っすぐ突き進むのは流川と僕の共通点ですが、どう演じていけばいいか…

風間:そのままでいいと思う。

志田:高橋さんは流川に通じるところがあると思います。真っすぐな瞳で、どこか抜けていて(笑)。

風間:かわいげがあるところが流川っぽい。前向きですっとんきょうな雰囲気で演じてほしい。

■演じる上での心配事も

蘭は脚本の力を借りて法廷に立つようになってから勝利続きに。

志田:法廷のシーンは緊張して上がらないように演じたいです。

風間:最初の頃は蘭だけが法廷用語を多用しているけど、そのうち僕らも話すようになる気がして…。かまないかと今から心配です。

高橋:心配事といえば、名刺をちゃんと渡せるかどうか。社会人としての作法が気になっています。

風間:それはきっと大丈夫。見よう見まねでやってみよう。

志田:法廷シーンのドキドキ感はもちろん、3人の緩い会話も笑ってもらえたらうれしいです。

高橋優斗の「高」は正しくは「はしご高」

取材・文=玉置晴子

■第4話(5月4日放送)のあらすじ

蘭(志田)は、ある特殊詐欺事件で逮捕された大学生・翼(奥野壮)の弁護を担当することに。翼は詐欺の末端である“受け子”で、一人暮らしの高齢者からキャッシュカードを騙し取ろうとしたのだ。接見のために警察署を訪れた蘭と蒼(高橋)は、刑事の北見(淵上泰史)から翼が容疑を否認していると聞かされる。翼は蘭と蒼に、求人サイトで見つけたアルバイトに応募して指示通りに仕事をしただけで詐欺とは知らなかったと語る。翼は、高額報酬に釣られた若者が知らないうちに詐欺に加担させられる“闇バイト”に手を染めてしまったと思われた。翼が何も知らなかったと立証できれば、罪には問われない。蘭は「一緒に頑張りましょう」と翼を励ます。

黒澤(風間)は蘭に、闇バイトをやっている人間のほとんどが詐欺と認識しているのが現実だと告げる。翼が嘘をついているのではないかと疑う黒澤に対して、蘭は翼の無実を信じていた。日本の刑事裁判の有罪率は99.9%であり、起訴されて刑事裁判になれば勝ち目はない。蘭たちは不起訴処分に持ち込む方針で、調査を進めるも思うように運ばない。そして翼は起訴され、蘭たちは0.1%の可能性に賭けるしかなくなる。そんな中、第一回公判が開かれる。黒澤は、傍聴席で女性の遺影写真を見ている青年・大貴(岩井拳士朗)に気付き不審を抱く。

証言台に立った翼は起訴状の内容を否認し、詐欺の認識はなかったと改めて主張。蘭は黒澤の台本に従って翼への質問を重ね、裁判は蘭たちの想定通りに進むかと思われた。しかし、検察官の堀内(阪田マサノブ)からとんでもない事実が明かされる。翼を救うための筋書きが根底から覆された蘭は、行き詰まってしまう。

「勝利の法廷式」に出演する志田未来、風間俊介、高橋優斗にインタビューを実施/(C)ytv