国際協力NGOパルシック(所在地:東京都千代田区、代表理事:穂坂光彦)は、国軍による市民への弾圧が続くミャンマーで、抗議活動に参加したことで職を失いながらも、国内避難民の病気やケガの治療にあたる元医療従事者たちを支援するためのクラウドファンディングに挑戦しています。

URL: https://congrant.com/project/ParcicDonate/7021

名称:戦闘が続くミャンマーで、国内避難民に無償で医療を提供している元医療従事者たちを支えたい!
プラットフォーム:GIVING100 by Yogibo*
目標金額:100万円
募集期間:2023年6月12日(月)13:00~8月31日(木)18:00
使用用途:ミャンマー少数民族地域で、国内避難民に対して無償で医療を提供している元医療従事者30人に、報酬(生活費)と医薬品を届けます。

URL:https://congrant.com/project/ParcicDonate/7021

*寄付決済サービスのコングラントが提供する寄付金が100%届くクラウドファンディング「GIVING100 by Yogibo(ギビングハンドレッド)」。目標額を達成すると、寄付金にかかる決済手数料が免除される取り組みで、参加団体は寄付金の多くを活動に利用することができます。

  • プロジェクトの背景

2021年2月1日ミャンマーでは国軍によるクーデターが起き、軍が政権を掌握しました。

これに抵抗しミャンマー全土で市民による平和的な抗議活動、市民不服従運動(Civil Disobedience Movement:CDM)が起こりました。CDMでは、抗議デモに加え、医療従事者や教師などの公務員ストライキにより国軍への抵抗の意を示しました。CDMに参加した人びと、特に辞職することで抗議した元公務員たちは、CDMerと呼ばれています。

この非武装の抵抗に対し国軍は、容赦なく銃口を向けました。子どもでも妊婦でも容赦せず、拷問し、殺害しています。さらに、抗議活動に直接参加した人だけでなく、無差別に市民を殺害しています。今では人びとは防空壕を掘り、飛行機を見たら隠れなければならなくなりました。空爆や砲撃により多くの命が失われ、2023年5月時点で、少なくとも3,567人が殺害されました。国外に避難した人は5万人を超え、戦闘を逃れ森の中などに避難している国内避難民は150万人にのぼり、今も増え続けています。

ミャンマー国軍は、スパイを用いたり突然家に押し入ったりしてCDMerを探し、見つかると逮捕や拷問、死刑、殺害などが待ち受けています。CDMerに協力した人も捕まってしまうため、CDMerを支持したいけれども仕事を失いたくない人は、連帯の意を表明することすらできません。

ミャンマー国軍は法律を改正し(条項505Aの追加)、国軍を批判する投稿をSNSにしただけでも逮捕されるようになったため、情報発信すら難しい状況です。

市民に暴力をふるう国軍に反対した医療従事者たちは、抗議活動に参加したことで職を失いました。国軍に命を狙われている彼らは、新しい仕事に就くことが難しく、生活は困窮しています。

国軍により燃やされた家

パルシックは、2022年よりミャンマーでの緊急支援活動を行っています。日本の皆さまからいただいたご寄付で、ヤンゴンと周辺地域のCDMerおよび国内避難民に対し、食料と医薬品の配付、現金給付支援を行いました。また、2022年8月からは、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて、国軍の弾圧から逃れてきた多くの国内避難民が暮らしている少数民族地域で、食料や生活物資を配付し、学校に通えない子どもたちへの教育支援を実施しています。

関連ページ:パルシックのミャンマーでの活動(パルシックホームページ)

https://www.parcic.org/myanmar/

食料配付の様子
  • プロジェクトの概要

パルシックが活動する少数民族地域には多くのミャンマー人が国軍の暴力から避難してきていますが、病院は一つもありません。

そこでCDMerとして抗議活動に参加し職を失った元医療従事者たちが、自身の生活が苦しいにも関わらず、ボランティアで診療をしています。数人でチームを作り、村々へ訪問診療をする人もいれば、自宅で地域の人びとのケアをする人もいます。特に産婦人科医療においては、このようなボランティアの医療従事者が大きな貢献をしています。

しかし、医療従事者自身の生活が厳しいだけでなく、医薬品も十分にありません。そこでパルシックは、ボランティアで人びとのために働く医療従事者たちに報酬(生活費)と医薬品を届けます。

|寄付金の使い道について

パルシックが現在、緊急支援活動を行っているミャンマー少数民族地域で、国内避難民に対して無償で医療を提供している元医療従事者30人に、報酬と必要な医薬品を届けます。

目標金額:100万円
使途:医療従事者30人への報酬 (各7,000円×2か月)、医薬品

過酷な状況のなかで、懸命にできることを果たそうとする彼らに、どうか皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

戦闘を逃れ避難する人びと

パルシックは、クーデターの起きた2021年から、ミャンマーに関わりのある方をお招きして連続オンライン講座を開催しています。2023年度の第2回講座は7月13日(木)に上智大学名誉教授の根本敬さんにお話しいただきます。

ミャンマー講座2023>
追い詰められる軍政?クーデターから2年半、続くミャンマー市民の抵抗


日時:2023年7月13日(木)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM
講師:根本敬さん(上智大学名誉教授)
参加費:無料(要申込み)
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://myanmar20232.peatix.com/


■本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人パルシック 広報担当 今村仙子
お問い合わせフォーム:https://www.parcic.org/access/#contact

▼パルシックとは https://www.parcic.org/
特定非営利活動法人パルシックは、地球の各地で暮らす人と人が、国家の壁を越えて助けあい、支えあい、人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。国際協力とフェアトレードを主な活動内容としています。現在は、 東京のほかに、パレスチナレバノンシリアシリア難民支援)、トルコ東ティモールに事務所があります。現地の方たちが農業や加工食品などで生計をたて、経済的自立はもちろん、誇りをもって、生活を送るためのサポートをしています。最近では特に、外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、自立的な発展を阻まれた人びとが暮らしを取り戻す活動に力を入れています。

配信元企業:特定非営利活動法人パルシック

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