趣里がヒロインを務める連続テレビ小説ブギウギ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。第1週「ワテ、歌うで!」ではヒロイン・鈴子(趣里)の小学生時代が描かれているが、主要キャラクターの幼少期を演じる子役たちの存在感や経歴は、大人顔負け。10月4日の第3回放送後には「あさイチ」恒例の“朝ドラ受け”でも話題にのぼる反響ぶりで、SNSをにぎわせている。(以下、ネタバレがあります)

【写真】華やか!ステージで歌うスズ子(趣里) 「ブギウギ」第1回より

■子役たちの好演光る「ブギウギ」第1週

ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲で知られる戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品。戦後を生きる人々を楽しませ、励まし、生きる活力を与えた歌手・福来スズ子の波瀾万丈の人生が描かれる。

第1週で展開しているのは、もうすぐ小学校を卒業する年頃のヒロイン花田鈴子(澤井梨丘)の日常。親友のタイ子(清水胡桃)が初恋の相手・松岡(湯田大夢)に想いを伝えるのを手伝おうとしたり、弟・六郎(又野暁仁)の面倒を見る鈴子の毎日が綴られている。

■タイ子役・清水胡桃ちゃんは朝ドラ4作目

そんな「ブギウギ」序盤でヒロイン幼少期を演じる澤井梨丘(さわい・りおか)ちゃんは2010年11月生まれの12歳で、大阪府出身。ドラマ出演は今作が初だが映画や舞台には出演経験があり、「ブギウギ」には数百人が参加したオーディションで選ばれた。

易者のおじさん(なだぎ武)をやり込めたり、同級生の男子相手に威勢のいい啖呵を切ったり、豊かな感情表現、いきいきとした演技で茶の間に元気を届けてくれている。特技は「バレエとダンス、歌うこと」という通り、歌唱力も見事なもの。伸びやかな歌声で、のちに歌手として大成する鈴子の幼少期に説得力を与えている。

ヒロインの親友・タイ子はおっとりした雰囲気が鈴子と好対照だが、言うときにははっきり言う芯の強さも覗く。幼少期を演じる清水胡桃(しみず・くるみ)ちゃんは、2010年1月生まれの13歳。プロフィールによれば、13歳にして映画7本、ドラマ7本という売れっ子で、連続テレビ小説は「あさが来た」(2015年)、「べっぴんさん」(2016年)、「おちょやん」(2020年)に続いて4作目だ。成長後のタイ子は藤間爽子が演じる。

鈴子の弟・六郎(本役・黒崎煌代)を演じる又野暁仁(またの・あきひと)くんは、2013年2月生まれの10歳。すでに映画やドラマ、CM、ナレーションと多方面に活躍中で、中でもドラマは「ブギウギ」が11作目。連続テレビ小説はすでに「スカーレット」(2019年)の川原武志(ヒロインの子供)役をはじめ、「おちょやん」(2020年)、「カムカムエヴリバディ」(2021年)、「舞いあがれ」(2022年)、そして今作と、なんと大阪制作の後期朝ドラ5年連続出演中。さらに、松岡役の湯田大夢(ゆだ・だいむ)くんも12歳にして連続テレビ小説は「舞いあがれ」に続き2作品目だ。

■好演光る「タイ子ちゃん」トレンド入り反響

第3回放送後は、「あさイチ」も安定感のある子役たちの話題でもちきり。博多大吉が「子役ちゃんたちが可愛いですね。特にあの弟ちゃん。あの子なんでしょ?」と切り出すと、鈴木奈穂子アナウンサーが「『舞いあがれ』にも出ていて、朝陽くん」と応じ、博多華丸も「10年後のプレミアムトークで振り返り、あるかもしれない」と、朝ドラ受けに花を咲かせた。

この日、「あさイチ」にゲスト出演していた的場浩司は、澤井梨丘ちゃんの雰囲気がヒロイン本役・趣里とよく似ていることに驚いた様子。「幼い頃の趣里ちゃんに何度か会ったことがあるんで。(梨丘ちゃんは)似てらっしゃいますね!」と見入っていた。

連日の子役たちの活躍ぶりは、視聴者の間でも話題の的。「鈴子ちゃん、どのシーンも心に刺さる演技でドラマ初出演とは思えない」「タイ子ちゃんの芯の強さにジーンときた」「今日はタイ子ちゃんに泣かされたなぁ」「六郎くんの『胸がチクゥ~!したで』可愛すぎ!」「松岡くんええ子やなぁ。タイ子ちゃんの告白に帽子とって『ごめん』て」といった声が飛び交い、第3回放送後は「#ブギウギ」がX(旧Twitter)のトレンド2位に、「タイ子ちゃん」がトレンド3位に浮上する反響を呼んだ。

大活躍!ヒロイン鈴子子役・澤井梨丘ちゃん/(C)NHK