CS放送「衛星劇場」にて、歌舞伎「堀川波の鼓」(2022年7月)と「松竹梅湯島掛額」(2021年10月)をテレビ初放送することが決定した。

【写真】片岡仁左衛門が中村扇雀を支える「堀川波の鼓」場面写真

■片岡仁左衛門ら出演「堀川波の鼓」

「衛星劇場」では、平日昼4時から歌舞伎を放送中。11月は大阪・松竹座「七月大歌舞伎」で上演された近松門左衛門作の世話物「堀川波の鼓」を、11月1日(水)昼4時と11月16日(木)昼4時35分から放送予定。

同作は、夫が江戸詰めのため不在で恋しく思っている妻が、酒に酔って鼓の師匠を夫と錯覚し関係を結んでしまったことから起こる悲劇で、片岡仁左衛門が夫の小倉彦九郎役を、中村扇雀が妻のお種役を務めている。他にも、中村勘九郎、片岡孝太郎、中村壱太郎、片岡千之助らが出演。

尾上菊五郎ら出演「松竹梅湯島掛額」

また、「松竹梅湯島掛額」は11月6日(月)昼4時と11月17日(金)昼4時15分から放送予定。

同作は、前半の「吉祥院お土砂の場」では「紅長」の名で知られる紅屋長兵衛(尾上菊五郎)が、かなわぬ恋を嘆く八百屋の娘・お七(尾上右近)のために奮闘し、笑いを誘い、後半の「四ツ木戸火の見櫓の場」ではシリアスな状況となり、恋する吉三郎のため、お七が命を懸けて櫓の太鼓を打つ「櫓のお七」で知られる演目。他にも、中村隼人、中村梅花らが出演している。

歌舞伎「松竹梅湯島掛額」場面写真/(C)松竹株式会社