愛とお金、どちらを選ぶかという究極の選択に直面したとき、人はどちらを選ぶのだろうか。2023年12月よりABEMAにて放送を開始した恋愛番組『LOVE CATCHER Japan』では、参加者は真実の愛を求める「ラブキャッチャー」と賞金500万円を目指す「マネーキャッチャー」に分かれて8日間の共同生活をする。究極の選択をした10人の男女が、自らの"正体"を隠しながら恋愛ゲームに挑むこの番組では、秘密が次々と暴かれ、愛と裏切りの激しい心理戦が展開される。

参考:【写真】DJふぉい&佐伯ポインティ&妹尾ユウカ&愛沢えみりの撮り下ろしカット

 今回は『LOVE CATCHER Japan』ダイジェスト動画の副音声を担当した作家・脚本家の妹尾ユウカ、元キャバクラ嬢で会社経営者の愛沢えみり、Repezen FoxxのDJふぉい、元YouTuberで猥談バー店長の佐伯ポインティにインタビューを実施。それぞれのフィールドで、多くの恋の悩みを解決に導いてきた“恋愛のプロフェッショナル”とも言える4人。そんな彼らの目に、『LOVE CATCHER Japan』はどう映ったのだろうか。

・考察が捗る、マネーキャッチャーを見抜く“巧みな心理戦”

ーー『LOVE CATCHER Japan』の面白さはマネーキャッチャー・ラブキャッチャーを見抜く心理戦にあると思います。恋愛について相談される機会の多い皆さんが感じる、「嘘をついている人の特徴」を教えてください。

妹尾ユウカ(以下、妹尾):「うさんくさいな」ってなんとなくわかりません? 普通に疑いの目を持って相手に接してるわけじゃないけど、自分の拒絶反応でわかる。

DJふぉい:こわっ! そんなことある?

妹尾:(愛沢を見ながら)ありますよね?

愛沢えみり(以下、愛沢):ありますあります。あとは意外といい人そうに見える人が、嘘ついている場合もありますよね。

妹尾:たしかに。去年、1番身近な女友達が匿名掲示板で悪口を書いた犯人だったことがあって。開示請求したら「まさかこの人が?」って感じでした。

佐伯ポインティ(以下、佐伯):いきなりすごい話が出てきた(笑)。

妹尾:しかもその子に「開示請求すれば?」って言われたんですよ。嘘ついてる人あるあるなのが、逆張り。「別にスマホとか見られても平気だし」っていうやつほど普通にクロだったりするじゃないですか。

佐伯:事実と織り交ぜるって言うしね。

妹尾:言うね~それ!

ーーちなみに、6話までのエピソードのなかで「騙された瞬間」はありましたか?

DJふぉい:かいせい(佐久間海世)のラストですね。なにに騙されたかは伏せるとして、初見じゃ人は判断できないことを彼から学びました。秘密の部屋で最後にオープンされたエピソードを聞けば納得できるんですけど。こういうシステムにされるとわかんねぇ……。

妹尾:でも、大前提このゲームってマネーだったから悪い人なわけじゃないじゃん?

佐伯:本当にそう。大事な理由があるかもしれないからさ。

DJふぉい:病気の妹を救うためとか? あもん(大倉亞門:タレントの大倉士門の弟)に関しては、まだ下に「◯もん」って名前の弟か妹いる可能性あるから。

全員:(爆笑)

佐伯:マネーキャッチャーが、500万を必要とする理由もちゃんと明かしてほしいね。

愛沢:たしかに理由は知りたい! 絶対みんなそれぞれの理由があるから。

佐伯:りょう(高崎凌)の海鮮居酒屋みたいな……?

妹尾:大手居酒屋をやるための資金にしたいってことなんだろうね。

・考察の鍵となるのは「外見と中身のギャップ」

ーー6話までのダイジェスト映像を見た上で、マネーキャッチャー・ラブキャッチャーの予想を教えてください。

佐伯:うーん。後半になるにつれて、だんだん同じ人でもマネーに見えたり、ラブに見えたりするのが面白いよね。

愛沢:ですね! 仮に最初に役割としてマネーを選んでたとしても、結局気持ちの部分はまた変わったりするじゃないですか。「マネーとして振る舞いたくない」と言いますか。だからそこも踏まえると……。

妹尾:たしかに初日と後半で心境変わりそうですよね。「マネーで来ちゃったけど、やっぱラブにしときゃよかった!」みたいな人いるはずだから。

DJふぉい:うわっ! “不本意マネー”のパターンね。

愛沢:そうそう。それがゆきのちゃん(海津雪乃)かなと思いました!

妹尾:だからよくわかんないタイミングで(ゆきのが)泣いてたんかな。「私、マネーで来たけど……」の涙?

愛沢:そう。「絶対好きにならない」って思ってたけど、本気で好きになるっていう。

DJふぉい:なるほど。しかも環境も海外やしな。

佐伯:ともきも不本意マネーに見えるけど、どう?

妹尾:個人的にともき(水野友貴)は、(他人からの)見られ方を気にしてると思うのよ。美容も筋肉もそう。だから逆にラブかなって思ったの。意識が高いゆえに、自己愛強めというか。

愛沢:私も、ともきはラブだと思います!

DJふぉい:じゃあ単純に「可愛い女の子いっぱいおるから参加しよう」って感じ?

妹尾:そんなRepezen Foxxのメンバーみたいなことしないでしょ(笑)。

全員:(爆笑)

ーースタジオだけでなく、視聴者からも注目が集まっているみさきについてはどう思いますか?

DJふぉい:俺、確定でわかります。みさきはマネーです!

佐伯:みさきは確かにマネー! やっぱり、秘密の部屋シャネルのバッグの話が印象に残るよね。

妹尾:あとね……女子ならではの視点かもですけど、みさきの服装にも注目してます。

DJふぉい:女の子のそういう細かい視点って、まじで外さんからな。みさきは22歳やし。まだ全然遊びたいはず。

愛沢:みさきちゃんはマネーで!

DJふぉい:その点、今回最年長のはつね(矢ヶ部初音)はラブな気がするんだよな~。一概には言えないけど、30歳で仕事も安定しててマネーで参加するかな?

佐伯:お金が早急に必要な“シリアスマネー”のパターンもありますからね。

DJふぉい:FENNEL(はつねの所属するプロeスポーツチーム)いまアツイし、ラブだと思う!

愛沢:私、あもんはマネーだと思うんですよね。メンバーとの関わり方も優しいし、見た目的にもいい人だからつい騙されてしまうというか。でもお兄さんは成功してるし、いままだ24歳だと思うとお金が欲しくなってもおかしくないかなって……。

妹尾:いやいやいや。あもんはそんなことない!

DJふぉい:俺これであもんがマネーだったら、あもんのことめっちゃ嫌いやわ(笑)。

佐伯:それは嫌だわ~!

DJふぉい:あんなに性格いい奴に産まれたら、お金を欲しがっちゃダメ!

妹尾:もうこの後、あもんのカフェに4人で乗り込みましょう。

愛沢:でもかわいそうじゃないですか? 「お金欲しい」って言ってるかもってだけでこんなに言われるの……(笑)。

妹尾:あもんがマネーだった場合、ほんとにかわいそうかもしれない。こうやって周りが勝手にがっかりするじゃん。

愛沢:多分、かいせいくんも同じタイプですよ。ビジュアルが先行していい人に見られちゃう。結果、そのギャップに苦しめられることになる感じが、あもんくんと似てるんです。

DJふぉい:それはあるかも。

愛沢:勝手な想像だけど……明るくてビジュアルもいいからこそ「ほんとにそんないい人いるの?」って思われちゃうんでしょうね。本当にいい人だからこそ、そこで損しちゃいそう。

佐伯:実際みさきとデートしてる時も、ともきに横から(みさきを)とられてたもんね。

愛沢:どこかで、ちゃんと幸せになって欲しいです。

DJふぉい:俺、結局「好感度の総量」って変わらんと思ってて。序盤良くて、最後で嫌われるか。それか最初は微妙で、後から好感度が上がるか。まじでいろんな見方があるなと思った!

佐伯:この感じからすると……きっと、みら・あもん・はつねがラブなんだと思う。

妹尾:みんなで3連単狙いに行こう。

ーーもしみなさんが『LOVE CATCHER Japan』に参加されるとしたらラブキャッチャー・マネーキャッチャーのどちらで参加されますか?

妹尾:私と一緒で(DJふぉいを指差して)マネーだよね?

DJふぉい:そうそう。

ーーその理由は?

妹尾:ラブでは恥ずかしくて出られないです。人の恋愛に物申している割に、自分のそういうのは言われたくない小さい人間なので、我々は(笑)。

DJふぉい:はははっ。そうなんです。可愛い子の横でもじもじしてるの見られたくないわ~。

ーー佐伯さん、愛沢さんはラブキャッチャーなんですね。

佐伯:絶対、ラブキャッチャーで行った方が楽しいじゃないですか!

妹尾:そうかも。ラブの方が、嘘つくストレスないし。

愛沢:私は、ほんとに人を好きにならないから。人を好きになれるのか検証するために、ラブキャッチャーとして参加したいです!

妹尾:そもそもえみりさん、500万いらないからね?

愛沢:番組ではなくお店で……(笑)。

DJふぉい:はははっ! キャッチするものがデカすぎる(笑)。

妹尾:えみりさんを8日間拘束して、500万は割に合わないかもしれない。

ーー壮絶な旅のなかで、「涙」を流すメンバーもいましたが、そのあたりについてはどう考察しますか?

DJふぉい:もはや学びでもあるんですけど、みさきを見て「自在に泣けるんだな」って衝撃でした。

佐伯:コントロールできるって言ってましたね! みら(ヴァッツ美良)が泣いてたシーンもあったから、ちょっとその涙もどういう涙か気になっちゃう。

愛沢:相手とか周りとかが原因ではなくて、本人の気持ちで涙を流すタイプなのかなと思った。

DJふぉい:ってことは、ガチ泣き?

佐伯:たしかに泣き方で言うと、みさきは見せるように泣いてたけど、みらはふさぎ込んでたからガチっぽいかも。

DJふぉい:えー? そもそも経営者やったら、うまく立ち回りとかしてそうだけど。

妹尾:そんなことないって。見る目ないな~(笑)。

DJふぉい:そうなんすか!?

妹尾:この子がお嬢さんだった場合、そもそもまず会社がお父さんの税金対策とかの可能性あるからね(笑)。

佐伯:ヴァッツ財閥なの? だんだんストーリーが壮大になってきた。

DJふぉい:たしかに。あもんだけじゃなくて、ヴァッツも何姉妹かわからんしな。

妹尾:(笑)。さっきのあもんとかいせいのギャップの話と似てるけど、見た目の入れ物と中身が一緒だと、そんなにびっくりしないのかも。 みらの涙は一致してる。

愛沢:職業も服も自分で選んでるものですしね。「そこをなんで選んだのか」っていう背景まで今出ている情報から考えていくと、マネーなのかどうかって結構わかりやすいのかもしれない。

佐伯:でも、8人中5人がマネーキャッチャーなのは流石にすごい展開だよね。最初の10人中5人でも十分多いのに。

DJふぉい:令和の恋愛番組って感じでおもろいな。そういうところが、いままでの番組とは一味違うと思う。

(取材・文=すなくじら

佐伯ポインティ、妹尾ユウカ、愛沢えみり、DJふぉい(撮影=林直幸)