韓国で昨年ブームとなった中国の菓子「糖葫蘆(タンフールー)」の人気が下火になっていることを指摘する投稿が中国のSNS・ウェイボー(微博)で注目を集めている。

中国メディアの封面新聞はウェイボー公式アカウントで、「韓国で麻辣燙(マーラータン、ピリ辛風味の煮込み料理)に続き、サンザシなどを飴がけにしたタンフールーが爆発的なブームとなり、専門店が街の至る所にできたが、今やその影はない。中国東北部から来た金女史はさっさと自分のタンフールーの店舗を手放そうとしている。話を聞くと金女史は『去年、商売がうまく行っている時は1日500~600本売れて、140万ウォン(約15万7800円)の売り上げがあった。今は多くても1日80本ちょっとしか売れない。売り上げも30万~40万ウォン(約3万3800~4万5000円)にしかならない』と答えた」と投稿した。

マーラータン

韓国公正取引委員会が発表したデータによると、23年10月の時点で、タンフールーの店の数は前年の10倍に当たる約420店舗にまで達し、明洞(ミョンドン)エリア、弘大(ホンデ)エリア、梨泰院(イテウォン)エリアなどあちこちで見かけることができた。また、23年11月までの5カ月間でタンフールーの売上高は10倍以上増加していた。中国のタンフールーは主にサンザシあんこに飴をかけた串だが、韓国のタンフールーは果物や野菜、餅などさまざまな材料を用いたものや、マカロンに挟んだり、かき氷やラテ、ハイボールに入れるなどの変わったバリエーションもあるという。

この報道に対し、中国のネットユーザーからは「朝鮮人参味やキムチ味も試せばいい」「人口が少ない上に毎日買うわけでもないから」「ブームに乗った商売でも引き上げ時は注意が必要だ」「タンフールーを韓国発祥と言い出さないかが気になる」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/原邦之)

韓国で「タンフールー」ブームが下火になっていることを指摘する投稿が中国のSNSで注目を集めている。