英メディアのサンデータイムズはこのほど、「この魅力的な中国の省がSNSで人気の理由」とする記事を掲載した。

中国メディアの環球時報が要約して伝えたところによると、記事が取り上げたのは、中国南西部の雲南省で、「映画のように美しい景色にあふれ、翡翠色の川が急峻な峡谷を流れ、雪に覆われたのこぎり歯状の山々が青いサテンの空を突き抜けている」「少数民族によって伝統が守られ、他とは違う感覚を与えてくれる」「涼しくきれいな空気と懐かしい過ぎ去った日々を垣間見ることを渇望する中国の都市住民にとって、ロマンチックな隠れ家となっている」などと紹介した。

そして、同省で取れた茶をチベットへ人と馬で運んだことから名付けられた交易路の「茶馬古道」を取り上げ、「かつては世界最長の交易路の一つで、雲南、四川、チベットをつないでいた。ナシ族文化の中心地である麗江はこの道の重要な交易所だった。1990年代の地震で歴史的集落はほぼ破壊されたが、その後、多くの木骨造りの建物が再建され、博物館とアミューズメントセンターが融合したような雰囲気になっている」と紹介した。

茶馬古道

また、伝統的にキャラバン隊が馬を乗り換えるための休憩場所であったチベット族の高原​​都市シャングリラについて、「同様に虚構と現実の境界線が曖昧な場所で、チベット仏教絵画のタンカに触れることができるほか、オーガニック農場で農村体験ツアーもできる」と紹介した。

記事は「環境の理解と尊重は、茶馬古道で生き残るために不可欠なことだ」とし、最後のキャラバン隊の一員だったRong Gui Guiさん(54)が、過去を懐かしく思うかとの問いに「どの世代も前の世代の肩の上に立つ。それが発展なのだ」と答えたことにも触れた。(翻訳・編集/柳川)

英メディアのサンデー・タイムズはこのほど、「この魅力的な中国の省がSNSで人気の理由」とする記事を掲載した。写真は雲南省の茶馬古道。