2024年5月6日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で、上海市に出現した「有料便座」トイレが紹介されて注目を集めた。

微博アカウント「秒読財経」は6日、同市浦東新区康橋鎮に「きれいな便座を使いたいならばお金を払わなければならない」公衆トイレが出現したとの情報がネットユーザーから寄せられたと紹介。料金はスマートフォンのアプリから支払うシステムで1回0.9元(約20円)となっており、20元(約440円)チャージすると25回利用可能で、1000元(約2万2000円)チャージすると13万8000回も使えるようになると伝えた。

情報によると、この便座にはO型の座面に沿ってビニールシートが装着されており、料金を支払うとモーターが作動してシートが移動し、交換される。常に新しいシートで用を足せ、清潔を保つことができる仕組みだという。

このトイレを発売しているメーカーは「1年前に開発し、主に商業施設やオフィスに設置している。希望価格は1回2元(約40円)だが、現在はプロモーション期間というということで適宜価格を調整している」とコメント。高額ながら14万回近くとほぼ永久的に利用できるようになる1000元チャージを利用する人がいるのかについては「長期間使用するためにチャージする人は確かにいる。チャージ分はわれわれが設置した全てのトイレで使用することができる」と説明している。

この有料トイレについて、中国のネットユーザーは「チャージの項目を見る限り、業者は遅かれ早かれトンズラするのではないか」「このビニールシートが果たして本当に清潔なのかが分からない」「市場にそういうニーズがあるってことだろう。別におかしいとは思わない」「便座を使わずに跳ね上げて、しゃがんですればいいじゃないか」「上海ではしゃがんでする人はいないぞ」「1000元で13万8000回、1回当たり0.01元でリーズナブルだし、2人で使えば1人当たり1日10回、20年以上使える。悪くないと思う」といった感想を残している。

また「日本の公衆トイレには便座を除菌するためのアルコールスプレーやクリーナーが備え付けられている」と紹介するユーザーもいた。(翻訳・編集/川尻)

6日、中国のSNS・微博で、上海市に出現した「有料便座」トイレが紹介されて注目を集めた。資料写真。