居酒屋での適切な注文は何!?
居酒屋での適切な注文は何!?

コロナ5類移行からはや1年。歓迎会など飲み会ももはや普通に行なわれている印象。そこで気になるのは、今、居酒屋での適切な注文は何かということ。上司世代に喜ばれるメニューをアンケート調査して、注文の最適解を探ってみた!

【グラフ】会社員男性100人に聞いた「部下が居酒屋で最初にこの注文をしたら、うれしいですか?」

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■注文は野球の打線を組むイメージで!

4月、5月の歓迎会シーズン。そんな飲み会で迷うのは、上司から「テキトーに注文して」のひと言。コロナも5類移行から1年たった今の最適解を探ってみよう! サラリーマンの食事情に詳しいグルメ評論家の今 柊二氏は前提としてこう語る。

「コロナ前より飲み会に〝質〟を求めるようになりました。物価が高くなったこともあり、『せっかくなら、おいしいもの』という雰囲気が強くなっている。『テキトー』と言いながらも、注文に対してシビアになっています」

そんな中での、注文の基本姿勢は? 『今こそ使える昭和の仕事術』(かんき出版)の著者でビジネスコラムニストの後田良輔氏に聞いた。

「注文を単品で考えるのは失敗のもと。チームで考えるのが正解です。その際、使えるのが〝野球の上位打線オーダー〟。

1番にすぐ出てくるもの。2番で場をつなぎ、3番はメインにつなぐ人気の副菜。4番はその店の一番人気メニューなどメインです。この流れで、最初にまとめて注文できると『段取りがいい』と太鼓判をもらえます」

では、具体的なメニューについて上司世代のアンケートとともに見ていこう! すぐに出てくる野菜系で一番人気だったのはポテトサラダ

ポテサラは店でプロの手にかかると、自宅のものとはかなりの差が出ます。『外で食べる価値がある』という思いがあるのでしょう」(今氏)

さらに、すぐに出てくるアテとして意外な人気だったのがたこわさ。後田氏が語る。

「年齢を重ねるにつれて、ビールやサワーより焼酎や日本酒が好きになっていきます。炭酸系には白菜キムチなどが合いますが、日本酒や焼酎をたしなむ上司世代には、たこわさが好まれるのでしょう」

こういうアテ系は注文の数が難しいのも問題。

「基本は人数÷3の数を注文し、様子を見るのが正解です」

さらに、つなぎとして人気なのが冷ややっこ焼き厚揚げなどの豆腐系つまみ。

「健康に気を使う上司世代に喜ばれます。『冷たい冷ややっこと温かい厚揚げどちらがいいですか?』と聞いても問題ないでしょう」(後田氏)

そして、いよいよメインの流れに。一番人気は焼き鳥の盛り合わせ。今氏が語る。

焼き鳥は家で作るのが困難。スーパーで買ってもそれなりに高いので、こういう場での注文は喜ばれます。さらに、『肉を食べた』という満足感もあるので人気です」

ほかに、だし巻き卵サイコロステーキソーセージの盛り合わせ餃子も人気だった。魚系では、刺し身の盛り合わせ断トツで人気。

「コロナの影響もあり、取り分けが難しい焼き魚や煮魚などは注文を避けるのが無難です」(後田氏)

揚げ物では、鶏の唐揚げが人気だが、焼き鳥を注文した場合の〝鳥かぶり〟が気になる。そんなときに使えるのが、ちくわの磯辺揚げ

「上司世代の懐かしの味。ですが、青のりを混ぜた衣は磯辺揚げでしか使えないなど、手間もかかる理由から、家庭の食卓に並びにくいメニューなので喜ばれます」(今氏)

よく話題になる、フライドポテトはつまみになるかならないか問題だが、意外と支持率は高かった。後田氏が語る。

「飲み会の後半では場を持たせる人気者になるので、あと少し食べたいときに追加注文すると喜ばれます」

以上を参考に実践を!

イラスト/福田嗣朗 写真/PIXTA

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