最近、大きな注目を集めている「AI(人工知能ガジェット」。ユーザーの代わりにAIがさまざまなタスクをこなしてくれるのが特徴です。しかし、2024年1月に発表された「ウサギ」のマスコットが目印のAIガジェット「rabbit r1」には、厳しい意見が寄せられています。

↑不評を買うウサギ(画像提供/rabbit)

 

rabbit r1は、2.8インチのタッチディスプレイとスクロールホイール、「360度回転するカメラ」を搭載した小型デバイスです。開発元のrabbitは、LAM(大規模アクションモデル)を搭載することで、音声で質問に答えたり、音楽を再生したり、配車アプリや買い物もお願いできたりすると言います。

 

しかし、海外テックサイト・Digital Trendsの記者によれば、「(同記者が住む地域の)天気について質問したら、違う場所の天気を連発された」など、rabbit r1の動作は散々なものだったそう。コンセプトも基礎もパフォーマンスも欠陥だらけだと同記者は述べ、「いくらウサギをかわいくしようが、オレンジ色を鮮やかにしても、もはや救いようがない」と評価を下しています。そもそもバッテリー駆動時間が短く、位置情報が不正確など、ハードウェア的な完成度も低かったようです。

 

また、9to5GoogleのBen Schoon記者は、「200ドルの廉価なAndroidスマートフォンでも、GoogleレンズやChatGPT、Geminiを使用すれば、より優れたAI機能を提供できる」と述べています。同じように、著名テック系YouTuberのMarques Brownlee氏もAIガジェット「Humane AI Pin」のレビューにおいて、「99%のケースにおいてスマホとできることは変わらず、さらに低速でぎこちない、あるいは不安定で不正確だった」と発言しているのです。

 

そもそもスマホと同じアーキテクチャで、カスタムしたAndroid OSを搭載したAIガジェットは、サイズや価格の制約により、スマホより劣ったものになるのは自明の理。より技術力の高いメーカーから、独自のハードウェアやソフトウェアで構成されたAIガジェットが登場することに期待したいものです。

 

Source: 9to5Google

話題の「rabbit r1」は欠陥だらけ。「もはや救いようがない」と海外メディアが酷評