2024年5月9日、韓国・文化日報によると、4月の総選挙で躍進した革新系野党「祖国革新党」は同日、チョ・グク代表が今月13日に島根県の竹島に上陸する計画を明かした。

記事によると、「祖国革新党」は「独島(竹島の韓国名)は韓国の領土。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の対日屈辱外交に審判を下す」としてチョ・グク代表の竹島上陸計画を発表した。

記事は「今回の独島訪問は最近のLINE問題に抗議する目的とみられる」と分析している。

グーグル社員の李海珉(イ・ヘミン)祖国革新党次期議員は9日に行った記者会見で「日本で成長した韓国企業が日本の手に渡ってしまいそうだ」とし、「尹大統領は一体どこの国の大統領なのか」「尹大統領が主張する日韓関係の正常化は、対日屈辱外交の別名だったことがあらわになっている」と批判したという。

記事は「チョ・グク代表の独島上陸計画の適切性については議論を呼ぶとみられる」「敏感な外交懸案を国内の政治に利用する『外交ポピュリズム』と捉えられかねない」と指摘。「実際に、日韓関係において独島問題を持ち出すのは、独島を紛争地域としたい日本の意図の中に巻き込まれる行為だとの主張が以前からなされてきた」「進歩・保守問わず過去の政権が独島の領有権をめぐって日本と論争を繰り広げず、独島に対する実効支配力を高めることに注力してきたのも、このためだ」と伝えている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「法相まで務めた文在寅ムン・ジェイン)政権時代には見向きもしなかった独島を、徐々に回復しつつある日韓関係をぶち壊すために今になって利用するだなんて卑劣」「李明博(イ・ミョンバク)元大統領が上陸したときは『紛争地域にするつもりか』と批判していたのに」「あなたが行くべきところは独島ではなく独房だよ(チョ・グク代表は子どもの入試に関する不正事件などで起訴され、2月にソウル高裁で懲役2年、追徴金600万ウォンの実刑判決を言い渡されて上告中)」「監獄に入る前の最後の旅行?」「大韓民国犯罪者が『大統領に審判を下す』と言って暴れるような国になってしまった」「独島に何度も上陸して政治的象徴性を持たせると、紛争地域と捉えられかねない。なぜ政治家がそうするのか分からない」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)

9日、韓国・文化日報によると、4月の総選挙で躍進した革新系野党「祖国革新党」は同日、チョ・グク代表が今月13日に島根県の竹島に上陸する計画を明かした。