杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)で喜劇界のプリンス・天海一平を演じる成田凌がコメントを寄せた。

【写真を見る】「鶴亀家庭劇」の旗揚げ公演初日 出番を待つ千代(杉咲花)と一平(成田凌)

同ドラマは、昭和の激動の時代、女優の道に全てをささげ、“大阪のおかあさん”として人気を誇った女優・浪花千栄子をモデルに、その波瀾(はらん)万丈の人生を人情味たっぷりに描く。

人気喜劇一座の座長・天海天海の息子である一平。幼い頃から子役として、嫌々役者をやっていたが、やがて自分が目指す新しい喜劇を作ることに目覚めていく。千代(杉咲)とともに新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加。やがて二人は結婚し、二人三脚で奮闘する。

2月8日2月13日(土)放送の第10週「役者辞めたらあかん!」では、千代と一平が参加する新しい喜劇の一座「鶴亀家庭劇」が船出。しかし、それは喜劇、新派、歌舞伎、歌劇団など役者の寄せ集めで、喜劇の経験のない役者たちで演じる芝居では、なかなか笑いが取れない。それを見ていた喜劇界の“アドリブ王”千之助(星田英利)は、突然段取りのないアドリブを連発し始める。そのことに、新派出身のルリ子(明日海りお)をはじめとした他の役者たちが反発し、「鶴亀家庭劇」は前途多難なスタートを迎える。

成田凌コメント

――「おちょやん」に出演することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

NHK大阪の“朝ドラ”への出演は連続テレビ小説「わろてんか」(2017年後期)以来で、「役者」を演じるということが続いています。出演者はもちろん、スタッフさんも含めて素晴らしいです。本当は僕も引っ張っていかなきゃいけないのだと思いますが、そんな必要もないなっていうぐらい、楽しく撮影しています。

言葉についての心配はあります。普段から聞いていますが、いつもより関西の芸人さんのラジオなどを聞くようになりました。もともと関西の友達が多いんですが、聞いているだけでは分からないので、なるべく日常から関西言葉で話してみようと思っています。

成田凌杉咲花が素晴らしい!」

――ご自身の役柄についての印象と、演じる上で楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点を教えてください。

今演じている時点での一平は、まだ若くて定まっていなくて、どういう人か分からない状態です。何を考えているか分からないし、千代に対しても、心で思っていることとは逆の言葉を伝えてしまいます。でも千代には分かる。一平も伝わっていると分かっています。お互いに境遇が似ているからでしょうか。一平が千代に惹かれたのは、力強く生きていて、自分にウソがなく、人にもウソがなく、真っすぐなところでしょうか。

千之助さんのことは単純に嫌なんだろうなと思います。でも劇団にとって必要だということも分かっている。いなくなったら困るけど、そんなやり方はやめてほしい。変わってほしい。だけど、その自分勝手な手法によって劇団が助かっているということに複雑な気持ちを抱えています。視聴者の方には、千之助さんが二人にとって味方なのかどうか、「どうなるんだろうか」という気持ちで見ていただきたいです。

――放送を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。

出演している人たちが素晴らしいのはもちろん、映像としても素晴らしいし、スタッフさんを含めてみなさん「いいものを」という気概というか、一人一人の放つエネルギーをすごく感じています。そして、何よりも、ただただ“杉咲花が素晴らしい!”そういうことだと思います。彼女が生き生きとそこに存在していれば、それで十分かなと。きっと、みんなに愛してもらえると思います。一平は、最後の方でちょっと意外な方向にいくと思うので、それも楽しんでいただきたいです。

成田凌は、喜劇界のプリンス・天海一平を演じる/「おちょやん」第33回より(C)NHK