現在放送中のNHK連続テレビ小説「おちょやん」で圧倒的な演技力を見せ、今や若手ナンバーワン女優の呼び声も高い杉咲花。10歳の頃からドラマに出演するなど芸歴は長いが、彼女の人生は「ライバル女優とのせめぎ合い」から「オンナ好きの父親」まで、まさしく「おちょやん」そのものであった。

 昭和の名女優・浪花千栄子をモデルとして、貧しい家に生まれた女中が芝居の世界に飛び込み、女優を目指す姿を描いたNHK連続テレビ小説「おちょやん」。

 杉咲花(23)が主演を務め、負けん気の強いヒロイン・竹井千代を演じるが、「朝ドラ女優」の地位に駆け上がった裏側には、ドラマと同様、「宿敵」たちとの熾烈なバトルがあった。

 デビュー以来、杉咲にとって最大のライバルは、高畑充希(29)だ。テレビ関係者が振り返る。

「杉咲は高畑より6つ年下ですが、両者がブレイクした時期はほぼ同じ。6年ほど前から、杉咲は高畑との『キャラかぶり』を自覚していて『ライバル認定』するようになったんです」

 16年の朝ドラ「とと姉ちゃん」で高畑がヒロインを務めた際、妹役で共演したのが杉咲である。

「年が離れているとはいえ、ライバルが演じるヒロインの妹という配役は、杉咲にとって屈辱的。おまけに世間での扱われ方も極めて不本意だったんです」(テレビ関係者)

 この頃、ネット上では「外見が似ている」という指摘が相次いでいた。

「世間から『パッと見、高畑と間違えがちな女優』として格下扱いされていることが我慢ならなかったようです。特に高畑のテレビ露出が急激に増え、杉咲も味の素『Cook Do』のCMで注目を浴びるようになった14年頃、当時17歳だった彼女は『どこに行っても高畑さんに似てると言われてゲンナリする』と周囲にグチっていました」(テレビ関係者)

 こうしたトラウマもあり、今でも杉咲の前で高畑の名前を不用意に出すことは、厳禁になっているという。

 また、芸能界でもとりわけ仲のいい親友・土屋太鳳(26)に対しても、ライバル意識を炸裂させている。芸能関係者が語る。

「杉咲と土屋の関係は長く、出会ってから今年で13年目になります。互いに親友と公言し、フランクに『たおっち』『花』と呼び合う間柄なのですが、両者ともに極度の負けず嫌い、かつ親密であるがゆえに、仕事に関する嫉妬心を一切隠そうとしないんです」

 土屋も15年の朝ドラ「まれ」で、ヒロインに抜擢されている。

「『まれ』の少し前あたりがライバル関係のピークだったのではないでしょうか。この頃の両者は頻繁に同じオーディションで激突していて、若手女優としてバチバチのライバル関係にありました。双方とも親しく振る舞う余裕がなくなり、しばらくは目も合わせず、無視し合う『冷戦時代』が続いていましたね」(芸能関係者)

 さらに同世代の芳根京子(23)にも、ボロ泣きさせられた過去がある。芸能関係者が続ける。

「10代の頃の杉咲にとって、最強のライバルでした。同じ97年生まれで、オーディションにめっぽう強く、当時の芳根は『オーディション荒らし』と呼ばれていました。杉咲は10歳から子役としてドラマに出演していたので、女優デビュー自体は芳根よりかなり早いのですが、オーディションにおける最終審査の直接対決では、何度も苦汁を舐めさせられた宿敵なんです」

 デビュー以来、幾度となく朝ドラのオーディションに落ちていた杉咲。芳根がヒロインを務めた16年の「べっぴんさん」にもエントリーしており、

「この時の応募者は2261人。杉咲はかなりの手応えがあったようですが、ヒロインの座を射止めたのは芳根。あまりの悔しさからボロ泣きしたそうです」(芸能関係者)

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