杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)で、「福富楽器店」の一人息子で、トランペットに夢中な福助を演じる井上拓哉がコメントを寄せた。

【写真を見る】みつえ(東野絢香)と福助(井上拓哉)が恋仲だと知り驚く千代(杉咲花)

同ドラマは、昭和の激動の時代、女優の道に全てをささげ、“大阪のおかあさん”として人気を誇った女優・浪花千栄子をモデルに、その波瀾(はらん)万丈の人生を人情味たっぷりに描く。

2月15日2月20日(土)放送の第11週「親は子の幸せを願うもんやろ?」では、シズ(篠原涼子)の一人娘・みつえ(東野絢香)に縁談話が持ち上がる。千代(杉咲)は、みつえはきっと一平(成田凌)のことを好きに違いないと思い込んでいたが、意外なことに、みつえが好きなのは福助であることが明らかに。しかし、二人の母親であるシズと菊(いしのようこ)の仲の悪さは、先代からの因縁もあり、非常に根深く、みつえと福助の恋仲は、母親たちから猛反対されてしまう。

井上拓哉コメント

――「おちょやん」に出演することが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

今回で5回目の“朝ドラ”の出演になりますが、福助は僕にとって今までで一番大きな役。これまでの4回は短い期間での出演だったので、今回の話を聞いて驚きましたね。まずトランペットを演奏することに驚き、そして長く出演させていただけることになりそうだというのにまた驚きました。10代から大人になり年を重ねていくのを演じることができるのは、うれしいことだし大きなチャンスだと思っています。最初は全く実感がありませんでした。ほんまに自分が福助を演じるんだとようやく実感したのは、撮影が始まってからなんです(笑)。

井上拓哉、トランペットの練習は「何度も投げ出したいと」

――ご自身の役柄についての印象を教えてください。

僕の演じる福助は、トランペットに夢中で、口だけで行動に移さない男。第一印象は、ダメな男だなと(笑)。ただなんとなく憎めないというかほっとけないキャラクターで、ダメっぷりは自分にも似ているところがあると思います(笑)。自分で自分の悪口を言いたくないですが、僕にも適当なところがあって。友人には適当な部分があるけどなんか憎めないよなと言われることもあります。そういった人間性は意外にも福助と似ている共通点なのかなと台本を読んで感じました(笑)。

それよりも大変なのがトランペット。これまで楽器はやったことがなかったので、ある意味、役作りよりも大変です。5カ月間、毎日練習していますが、最初は音すら鳴らなくて。音が出るようになったら、また次の壁が立ちはだかって...。何度も投げ出したいと思ったのですが、次第にもっと上手になりたいという欲が出てきて、楽しさに変わってきました。今回初めて共演させていただく千代役の杉咲さんが「トランペットはどうですか?」と聞いてくださって、「かなり難しいです」と答えたら、ご本人もやってらっしゃったみたいで。「すごく分かります」と言ってくださったんです。もう共感してくださっただけで報われるというか、とてもうれしかったですね。

――放送を楽しみにしている視聴者へメッセージをお願いします。

「おちょやん」の台本を最初に読んだときに、ほんまにおもろいなと思ったんです。大阪らしい人情も出ているし、切ない場面でも面白くて、素晴らしい作品になると思います。僕自身もこれまで“朝ドラ”に4回出演させていただいていますが、今回の福助役でようやく視聴者の皆さんに長い期間見ていただける最高のチャンスだと思っています。福助の今後の成長ぶりをぜひ見届けていただけたらと思っています!

井上拓哉は、「福富楽器店」の一人息子・福助を演じる/(C)NHK