連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)の第106回が5月3日に放送され、千代(杉咲花)の新たな一歩が描かれた。(以下、ネタバレがあります)

【写真を見る】総勢12人、ぜーんぶ千代の“子供たち”!

“大阪のおかあさん”として人気を誇った名女優・浪花千栄子をモデルに、ヒロイン・千代の奮闘を描く「おちょやん」。千代は葛藤を乗り越え、第22週「うちの大切な家族だす」(第106~110回/5月3~7日)でラジオドラマ「お父さんはお人好し」に出演し、女優復帰を果たした。

夫・アタ五郎役の当郎(塚地武雅)と12人の子どもたちに囲まれ、一気に大家族の“お母ちゃん”を演じることになった千代。東海道線の駅名が由来という子供たちの名前が一人ひとり紹介されると、視聴者からも「子ども多いな!」「何人いるの!?」「覚えられない(笑)」の声が上がった。

本番前の控え室。ピリついた空気の中、年下の子どもたちが水を取り合ってこぼし、別の子の服にかかって泣かせてしまった。すると千代は「横之助、一郎。新子に謝り」と間に入り、子どもたちがふてくされているのを見ると「ほな、お父ちゃんが謝るからよう見とき」と、当郎も巻き込んで場を自然に和ませた。

子どものいない千代だが、そのふるまいはまるで本物のお母ちゃん。面倒見のよい人柄と、生まれ持った“ほげたが達者”な気質、そしてこれまで積み重ねてきた経験が、いつの間にか千代に“大阪のおかあさん”と呼ばれるにふさわしい温かさと優しさ、厳しさをもたらしていた。

21週、105話かけてそのことを自然に感じさせるまでに「千代」という役を育ててきた杉咲の演技力は見事。視聴者からも「千代、みんなのお母ちゃんになってるやん…泣ける」「千代ちゃん、すっかりお母ちゃんやなぁ!」「千代のお母ちゃん気質がこのラジオドラマにぴったりだったんだ!」と感慨深げな声が上がった。

懐かしい道頓堀の面々の近況も描かれ、視聴者が沸いた第106回。5月4日(火)は第107回を放送する。

いよいよ「お父さんはお人好し」初回放送当日。生放送の緊張の中で、千代はマイクの前に立つ。千代と当郎の掛け合いが見事にハマり、順調な滑り出し。しかしアクシデントが発生し、千代がセリフを2ページ飛ばしてしまう。

「おちょやん」第106回より/(C)NHK