吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。10月10日に放送された第30回「渋沢栄一の父」では、新政府で働く栄一に女性の陰が…。視聴者の注目も集めている。(以下、ネタバレがあります)

【写真】イメージがらり!アンニュイな表情で“美脚”チラ見せの仁村紗和

同作は、“日本資本主義の父”と称され新一万円札の顔としても注目される実業家・渋沢栄一を主人公に、近代日本の歩みを描く。第30回では、五代友厚(ディーン・フジオカ)との初めての本格的な対面が描かれたほか、血洗島では父・市郎右衛門(小林薫)との別れもあった。

そんな中、栄一は新しく流通させる硬貨の品質を確認するため、大阪の造幣局を訪れた。その日の夜、三井の番頭・三野村(イッセー尾形)が催した宴に参加。そこで出会ったのが、美しくどこか寂しげな雰囲気の女中・大内くに(仁村紗和)だった。

廊下で誤ってぶつかってしまった2人。あまりにも栄一を気にするくにに栄一が「俺の顏に何かついているか」と尋ねると、くには「あんたさんが、うちの大事な人によう似とったもんで、つい…」。大工だった夫が戊辰の戦に駆り出されたきり、帰ってこないのだという。

「よかったらその足袋の穴、繕いましょか?」と申し出たくに。その夜、繕った足袋を持って栄一の部屋へやってきたくにを、栄一は「ああ、ちっと」と呼び止め、そのまま部屋へ引き入れた――。この意味深なシーンが放送されると、視聴者からも「衝撃的だった…」「心がザワザワした」「栄一を見る目が変わってしまいそう…」の声が上がった。

■「おちょやん」では岡安のお茶子役!

くにを演じるのは、1994年生まれ、大阪府枚方市出身の女優・仁村紗和。仁村は、20社以上からスカウトされたという経歴の持ち主。デビューのきっかけもスカウトで、音楽のライブを見に行くために原宿を歩いていて声を掛けられたという。デビューからの1年半で10社以上のCMに出演する快進撃を見せた。

その後もドラマ、映画、ミュージックビデオ、モデルなど多岐にわたって活躍。ドラマファンの注目を集めたのは、連続テレビ小説「おちょやん」(2020-2021年)への出演だろう。「おちょやん」では、ヒロイン・千代(杉咲花)が最初に働く大阪・道頓堀の芝居茶屋「岡安」のお茶子仲間・節子を演じた。

一見おっとりしているが負けん気が強く、芯の強い節子。「岡安」でのシーンでは、千代や先輩お茶子たちとともにうわさ話に興じるなどコミカルなシーンも。最終回にも出演し、千代が出演した鶴亀新喜劇の千秋楽「お家はんと直どん」の舞台を「岡安」の面々とともに客席から見守った。

青天を衝け」で演じる女性・くには、史実でも渋沢栄一の人生に大きくかかわっていく存在。視聴者からは今後修羅場になるのではとの声も寄せられている。

栄一が出会った女性・くに(仁村紗和)とは…/大河ドラマ「青天を衝け」第30回場面写真 (C)NHK